かわら版

■ 「シリコンバレー視察紀行」 ■

 世界のビジネスを引っ張っている震源地であるシリコンバレーを視察してきましたのでその感想をご報告いたします。
 JETRO の資料(2016 年)によりますとシリコンバレーを含めたカリフォルニア州が全米の 14%の GDP を占めておりフランスの GDP を上回ります。成長率もサンフランシスコ・サンノゼで5.9%とのことで州によってはマイナス成長のところもあり米国経済を支えているのはカリフォルニア州だということが分かります。
 シリコンバレーではエコシステムが機能しており好循環な環境のもと次々とユニコーン企業が誕生しています。エコシステムとは投資家、組織・資金・業務を支援するアクセラレータなどのサポートサービス、大学、大企業などがそれぞれに関連しあっている状態です。シリコンバレーでのスタートアップを目指す起業家は資金を得て、事業の立ち上げをサポートしてもらい、大学から優秀な生徒を雇用し、成功した暁には大企業に売却して資金を得て、その資金を起業家に投資するという循環です。もちろん成功ばかりではなく失敗をする人も沢山います。しかしそのような失敗を経験した人たちもエコシステムを構成しており、再チャレンジや起業家のサポートにまわる人材としての役割を果たします。
 スタートアップ支援をしているアクセラレータといわれる Plug and Play を訪問した時に社員の方がシリコンバレーのエコシステムに加わろうとして日本からも一流企業がわんさと来ているが決断が遅すぎてスタートアップの企業に相手にされないという話をされていました。いまのところ日本企業は参加することに意義があるのみでエコシステムに加わっていない状況のようです。
 サンフランシスコ市内には Airbnb と Sales Force が本社を構えています。それぞれの社内にはレトリバーが散歩していたり、リビングの環境が整えられていたりといかにも西海岸の自由な雰囲気で給与も高額で見た目には羨ましい限りですが、そもそも大学の授業料を借り入れているケースも多く、また物価が高く実力社会の競争も考えると世界を牽引する企業に勤めるのも相当な気概が必要だと感じます。
 米国は自由とチャレンジで世界の先端を突き進んでいます。日本も色々なことを学びながら日本らしく歩んでいかなければならないなと感じた旅でした。


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