かわら版

■ 「仮想通貨は儲かるの?」 ■

 仮想通貨として有名なビットコインで何ができるのか? ブロックチェーンという技術で記録し、それを支払い手段にできるというのです。支払い手段という機能があるという点で通貨と名乗ったのだと思います。通貨というのであれば、特定の経済圏では一定の価値をもって流通します。しかしビットコインにはそうした一定の価値はありません。市場での需給により変動します。つまり物品なのです。金も地金としては市場での需給により価値が変動します。しかし金貨とは違います。金貨は通貨です。金貨も紙幣も発行者が債務を負っています。したがって単位債権が有価証券又は有価貨幣として流通する訳です。

 つまり、ビットコインはブロックチェーンに記録された物品として売り買いされるわけですから、ビットコインを安く買い高く売れば利益が出ます。高く買って安く売らねばならない場合は損失が出ます。ビットコインがこれから高くなると言われ買った人がいます。しかし「手数料を支払うと値上がり益を享受できないからもう少し持った方が良い」と言われ、持ち続けた結果大きく値下がりして結局大損をした人も多いと思います。こうした消費者と対局にいる人たちが取扱業者です。仮想通貨取扱業者は大いに儲かったと思います。いつでも泣かされるのは情報が少ない消費者です。

 私達公認会計士は経済の道理を知り、詐欺まがいの環境を浄化しなければならないと思います。健全な経済社会の発展こそが全人類の幸福につながると思います。最近 G20 において、ブロックチェーンにより成立する仮想通貨は「通貨ではない暗号資産」と規定されました。外国に取次所をつくり、そこに口座登録をすることを ICO(イニシャル・コイン・オファリング)というそうです。株式を東証に上場することを IPO(イニシャル・パブリック・オファリング)と言うのに似ています。どちらも資金調達に使う点では似ております。しかし両者の内容は全く違います。ICO での資金集めは、その事業アイデアに賛同する人達の贈与資金です。IPO は、その事業アイデアに賛同する人達の投資資金です。投資家は投資資金の回収を目的とします。投資結果が0円となり贈与したことと同じになっても当初の目的が違うのです。


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