かわら版

■ 「経営=アート×サイエンス」  ■

 先⽉からコンサル業務のみをされている公認会計⼠の先⽣のセミナーで勉強しています。会計はあくまで結果、コンサルは会計係数の⼿前にある活動係数をコントロールすることで経営を改善させる⼿法。試算表だけでは業務改善の⽅向性は分かってもその先の具体的な⽅法は分かりません。業務を改善しようとした場合会計だけでは限界があります。でもそれら以前に⼤切なことは、⾃社の事業がどの段階にあるかというお話。

 経営者の「意識」による中⼩企業の分類。
① ⽣業…「⽣活するために経営をしている」
② 家業…「儲けるために経営している」
③ 家業的企業…「お客様に喜んで頂き社員に仕事を通したやりがいと安定感を与える」

 売上規模や従業員の数ではなく、経営者の意識で会社の在り⽅は変わるという意味にもなります。またこの分類で中⼩企業の多くは①②であり、「中⼩企業は成⻑を⽬標とせず継続を⽬標としている」と先⽣。これでは③にはなりえません。「成⻑」がなくては社員を幸せにすることは難しいはずです。

 『経営=アート×サイエンス』
 「経営とは独創的価値創造⾏為であり、また経営とは合理性追求⾏為である」
簡単にいうと、他にはない強味を持ち価格競争に巻き込まれず、どんぶり勘定もだめということ。成⻑にはアートとサイエンスの両⽅のエキスが必要なのです。
合理性に⽋けた会社の失敗事例として破綻した引越業者の例を挙げられました。

 2007 年に⺠事再⽣法の適⽤を申請したM引越センター。同社は当時年商100 憶円で業界3位の⼤⼿。でも中⾝はウルトラどんぶり勘定。案件毎の収⽀計算もせず、会計も税理⼠事務所任せで毎⽉試算表もなし、それでも当時の社⻑は「うちは営業マンにインセンティブをつけているからそんな管理はいらんのや」と強気。しかしそのインセンティブは売上の3%で案件収⽀が⾚字でも貰えて、値引きもやりたい放題。よくここまで成⻑したものです。サイエンスは全くなかったようですが、アートはあったのでしょう。ちなみにアートではありません(笑)。


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