かわら版

■ 『事業承継の失敗から22年。新たな黄金期を迎える明治大学ラグビー部』 ■

 22 年ぶりの優勝。1 月 12 日秩父宮ラグビー場で、明治大学ラグビー部が 13 度目の大学日本一の栄冠を手にしました。大学OBの筆者にとっては、入学してから初めての優勝であり、暗黒期からファン歴をスタートして 20 年、ようやく報われた瞬間でもありました。

 明治大学ラグビー部が長期低迷した要因は、事業承継に失敗したファミリービジネス企業と同様、良い後継者を育てられなかった創業オーナー故北島忠治監督の責任です。
「前へ」という良き伝統・文化を生み出しましたが、カリスマ指導者として君臨し続けたことが、実に 22 年もの長期低迷をもたす要因となり、完全なる組織運営の失敗であったと言えるでしょう。
 北島監督の死から 22 年、組織を立て直し平成最後の大学チャンピオンへ導いた田中澄憲監督と、その下地を作った丹羽政彦前監督の功績は、計り知れないほど大きいものです。

 ラグビー部の長期的な強化策は
 ① リクルート活動
 ② 練習環境・施設の充実
 ③ 推薦枠の充実が不可欠です。
 明治大学は、「人材の墓場」と揶揄されるほど、潤沢な推薦枠を活用して有力選手のスカウトに成功しており、これらの要件はすべて満たしていました。

 大学選手権優勝に足りなかったピースは、「勝つための準備」であったと推測できます。田中監督の就任で、①マインドセット②ピークコンディション③チーム戦術の充実と言った大学選手権を勝ち抜くための準備の徹底が、22 年ぶりの歓喜に繋がったのです。

 これから数年間の大学ラグビー界は、かつてないほどの戦国時代に突入していくと予想されます。伝統校グループでは、明治大学の他、早稲田大学が来年も優勝を狙える戦力を維持し、外国人選手の出場枠拡大の恩恵を受けた新興校勢力も強化が進んでいます。
ラグビーW杯を迎える記念すべき年、ラグビー人気の再燃に母校のラグビー部が貢献することを期待したいと思います。


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