かわら版

■ 「 腹 8分目の経営 」 ■

 調子のいい時には、何をやってもうまくいくものです。
しかし、大不況が来ると、腹8分目の経営に徹しておられる社長の方が元気なようです。
 バブルの頃、30億円の借金をして貸倉庫を建て、法人も個人も高額納税者になった人がいました。こんなに儲かるのかと思って、節税のためベンツも会員権も買いました。しかし、夢にも思わなかったことが起こりました。信用金庫の倒産です。債権整理機構が出てきて、25億円の残金をすぐ返せと言ってきたのです。返せるはずがありません。
その社長は、3億円の倉庫を5つだけ作っておけばと痛感したそうです。
 事業の経営においてもこれと同じことが言えます。
すばらしい社屋と最新の機械、そして正社員がたくさんいる。
こんな状態であれば、みんなでゆったりした余裕のある経営が出来ます。
しかし、それは売上が順調な時なのです。
 ある日突然、災難はやってくるのです。正社員が一杯いて、借金がたくさんあって、売上が半分になってしまうことが現実に起こりうるのです。
正社員が少なくて、忙しいと不平不満を言っている社員がいる会社ほど、派遣を切ってパートの人にも少しだけ休んでもらって、社員の生活を守り抜くことが出来ます。どんな会社でも、忙しいという不平をこぼす社員がいます。しかし、そんな人こそ、仕事の有難味がわかるのです。
 設備投資も、人材投資も、在庫投資も、借入金も、腹8分目でやっていった方が、いざという時には必ず勝ち残れる会社になれます。
いざという時は、いつくるのかわかりません。誤った考え方かも知れませんが、先輩の経営者から体で教えてもらった経営の原則です。


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