かわら版

■ 自己資本の大切さ ■

 コロナで大騒ぎしていた 5 月上旬、ある経営者の集まりで、幾人もの社長方が「自己資本の大切さを本当に実感した」と仰っていました。

 「コロナショックで売上が急減しても社員に対して雇用を守ると宣言することができた」「余裕をもって事業の立て直しに対処することができた」「融資について金融機関側から支援の申し出を受けた」「自己資本は高くなると資金繰りも楽になるということは実感していたが、こういう非常事態の時に大切なのだと改めて感じた」等です。

 自己資本とは貸借対照表で総資産の金額から負債の金額を差し引いた金額です。自己資本は、資本金と留保利益(毎年の利益-配当の累計額)からなっています。
 自己資本の額を増やすためには、毎年本業で高い利益を出すことです。
 売上から経費を引いたのが利益です。したがって、社長の給料を必要以上に高くしない、社長の乗る乗用車や社用車など不必要に高額な車に費やさないなど、本業で儲かった利益を不必要なことに使わない。他にも、過大な利益配当などで貯まった利益を減らさないということもあります。
 要は、過去の毎年毎年の利益の積み上げを示しているのが自己資本の額であります。

 もう一つ、自己資本比率というものもあります。これは単純に自己資本の額を総資産の額で割り返して算出します。
 資産の額が大きくなるということは、負債の部の借入金が大きくなるということです。無駄なお金を使わなければ借入金が少なくなり、更には無借金経営ということにもなってきます。

 私どものお客様を見ていても、金融機関側からお助けしましょうと言ってくるのは、あえて助けてもらわなくても恐らくきちんとやっていけるであろう会社、多額の借入が必要でない会社です。
 多少の資金でも本当に助けを求めているところは、自己資本の低い、あるいはマイナスの会社であるなと感じております。こちらから多額の借入を申し込んでいかなければならないと改めて感じております。

  自己資本の額が大きく、自己資本比率が高い会社を目指しましょう。


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