かわら版

■ Go To Travel キャンペーンで旅行消費額の回復なるか? ■

 2020 年6月に観光庁が公表した観光白書によれば 2019 年の日本人及び訪日外国人旅行者による日本国内における旅行消費額は、27.9 兆円(前年比 7.1%増)となりました。

 このうち、訪日外国人旅行者による旅行消費額のシェアは、17.2%を占め、過去最高の4兆 8,135億円(前年比 6.5%増)となり、7年連続で過去最高を更新しました。
 また訪日外国人旅行者数も、2019 年は 3,188 万人(前年比 2.2%増)となり、7年連続で過去最高を更新しました。ところが、新型コロナウイルスの影響により、訪日外国人旅行者数は、2020年2月から急激に減少し4月以降は対前年比 98%を超える減少が続いています。

 さて、2020 年5月および9月に観光庁が公表した、旅行・観光消費動向調査によれば、日本人国内旅行消費額の月別の推移は、対前年比で、1月は 2.6%減、2月は 5.3%増でしたが、3月より急激に減少し、3月は 53.1%減、4月は 87.8%減、5月は 89.1%減と大幅な減少が続きました。
6月になり、70.1%減とようやく回復の兆しが見え始めました。
 ただし、日本人国内旅行消費額を1月から6月までを集計すると、2019 年の 10 兆 2 千億円から 2020 年は 4 兆 3 千億円と対前年比 57.9%減となりました。

 7 月 22 日以降は、Go To Travel キャンペーンが開始され、また 10 月 1 日からは東京もキャンペーンに追加されました。同時に地域共通クーポンも発行が開始され、旅行代金の最大5割(1 泊につき2万円が上限で日数に制限なし)が補助されるため、高級ホテルや地方の高級旅館は、1月末までほぼ満室となっています。
 Go To Travel キャンペーンの予算は、1 兆 1 千億円で、最低でもその 2、3 倍以上の効果が期待できます。2019 年の日本人国内旅行消費額(宿泊、日帰り旅行を含む)が、約 23.2 兆円ですので、キャンペーンが与える経済効果はかなり大きいと思われます。

 フランスやスペインなどのヨーロッパでは、新型コロナウイルスの新規感染者が2か月ぶりに高水準となっており、非常に気がかりですが、日本は新規感染者を抑えつつ旅行消費額を突破口とした、経済の回復が期待されます。


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