国税庁が平成18年7月から平成19年6月の法人税の課税状況を公表しました。
まとめてみると以下のような内容です。
1.黒字申告割合 32.4%
4年連続の上昇となりました。
2.黒字申告1件あたりの所得金額 6,254万円
3.赤字申告1件あたりの欠損金額 861万円
4.実地調査の割合 4.9%
実地調査件数は14万7千件と3年連続上昇しており、法人数は300万5千
と前年度より2万8千増加して過去最高となりました。
5.1件あたりの実地調査日数 8.9日
前年度の9.0日とほぼ同等の日数です。
6.更正・決定等のあった割合 73.5%
実地調査を行なった法人14万7千件のうち,更正・決定等があった件数は10万
8千件、申告漏れ所得金額は1兆7,247億円(1件あたり16百万円)で,
前年度に比べ593億円増加しています。
7.仮装隠ぺいによる不正発見の割合 21.7%
実地調査を行なった法人14万7千件のうち,仮装隠ぺいによる不正計算があ
ったものは3万2千件(前年度2万9千件)、不正脱漏所得金額は前年度204
億円増の4,346億円(1件あたり13.5百万円)となりました。
8.不正発見割合の高い業種 バー・クラブ、パチンコ
トップは5年連続でバー・クラブ、不正発見割合は52.0%、1件あたり
の不正脱漏所得金額は1,167万円でした。つづいてパチンコ、不正発見割合は
49.1%、1件あたりの不正脱漏所得金額は3,447万円でした。