かわら版

■ 経営のガバナンスを見直しましょう ■

オリンパスの会計不正が10 年以上隠されていた事は、その約1 千億円という金額の大きさとともに、
多くの人を驚かせました。
オリンパスの製品は世界中に出回り、株主にも外国人投資家も多く、また事件の発覚の発端になった
元社長が英国人であったこともあって、世界からも注目されています。
日本版SOXが導入され形の上ではガバナンスも確立され、倫理規定もあったはずですが、仏作って
魂入れずになっていたということでしょう。
トップマネジメントに株主から経営を受託しているという意識が欠け、コンプライアンスの実質を考えず、
取締役や監査役も本来の機能を認識していなかったと言われています。
ワンマン体制が長く続いて、異論を言うことがはばかれるようになっていたとの報告もあります。
オリンパスのこの件に関わっていたのは、経理部資金グループ関連の数人だと言われています。
資金の運用をごく一部の幹部だけで行い、何のチェックもされていなかったということでした。
外部監査人の責任も検証されていくと思います。
東京地検特捜部、証券取引等監視委員会などによって事実は解明されていくでしょうが、このケースを
一企業の特別な問題として見るのではなく、自分の会社にも同様な問題がないかをチェックする事が
重要です。
旧来の体制を守ることしか考えない経営、多様な意見を聴かない経営、全体としてベストは何かを考え
ない経営は、失敗の代償が余りにも大きすぎます。
企業の持続性をも揺るがしかねません。


かわら版