かわら版

■ エンジェル税制について ■

確定申告時期になりましたので、今回の確定申告でも適用が考えられる
エンジェル税制を取り上げたいと思います。エンジェル税制とは、ベンチ
ャー企業への投資を促進するために一定の要件を満たしたベンチャー企業
に対して、個人が投資を行った場合、投資時点と、売却時点で税制上の
優遇措置を受けることができる制度です。
平成20年から平成27年までに新規で事前確認書の交付を受けた企業は
200社程で、平成20年、平成21年は約50社ずつ、平成22年以降は約20社
ずつで推移しているようです。
1.優遇措置の内容
(1) 投資した年に受けられる優遇措置
次のAとBの優遇措置のいずれかを選択できます。
① 優遇措置A
(対象企業への投資額-2,000円)を、その年の総所得金額から控除
※控除対象となる投資額の上限は、総所得金額×40%と1,000万円のいずれか低い方
② 優遇措置B
対象企業への投資額全額を、その年の他の株式譲渡益から控除
※控除対象となる投資額の上限なし
(2) 未上場ベンチャー企業株式を売却した年に受けられる優遇措置
未上場ベンチャー企業株式の売却により生じた損失を、その年の他の
株式譲渡益と通算(相殺)できるだけでなく、その年に通算(相殺)しき
れなかった損失については、翌年以降3年にわたって、順次株式譲渡益と
通算(相殺)ができます。
ただし、上記1の優遇措置A又はBを受けた場合には、その控除対象
金額を取得価額から差し引いて売却損失を計算しますので、注意が必要
です。
2.確定申告手続き
エンジェル税制の対象企業に投資を行った個人は、投資または売却時の
年分の確定申告の際に、投資先企業から交付を受けた経済産業大臣の確認
書等の一定書類を確定申告書に添付することで、税制上の優遇措置を受け
ることができます。なお、添付書類はそれぞれの優遇措置により異なりま
す。添付書類は経済産業省のホームページで確認できます。
確定申告の際には、優遇措置の選択誤りや適用もれのないよう十分注意
が必要です。


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