かわら版

■ 今問われるリーダーの資質 ■

「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」が話題を呼び、とうとう映画化されました。
リーダーとはどうあるべきか、マネジメントとは何かということに多くの経営者や指導者たちが思い悩んでいる一端が垣間見えます。
特に、東北大震災後の日本政府や東京電力の対応は、リーダーや経営者として振る舞いや資質に対して大きな疑問を投げかけました。
そしてそのリーダーシップの迷走により、多大な被害や先行きの見えない原発問題が住民や従業員、経営者にまで気弱さ、不安感、絶望感を蔓延させ、経済復興の遅れを招く懸念が出始めています。
そうした中、先日、日本経済新聞に日本電産創業者の永守重信さんのインタビュー記事が載っていました。
その一節に、「創業して銀行からカネを借りようとしたら、担保が無い。生命保険に入れと言うのです。
それを担保にしたので、会社をつぶしたら自殺して返さなくてはならん。
嵐山を死に場所に決めていました。時々、会社が苦しくなるとそこに見に行くわけです。
実際、不渡り手形をつかんでつぶれそうになった。でも、ここで飛び降りて死ぬのかと思うとぞっとした。
怖いと思ううちは自殺は出来ないものです。だから頑張った。」
「人間何か怖いと思うものが心のなかに無いといかんね」
「人間は弱いんですよ。ものすごく強そうに見えてもたかが知れています。心がすさみ、暗くなる時に、何で自分を支えるのか。何か持ってないといかん。」
「政府や東京電力は想定外とか言っているが、我々がそんなこと言っていたらつぶれている。
想定外なんて言い訳したらあかん」
「経営者は自分で自分を動機付けなくてはいけないんです。奥さんから励ましてもらうなんてあかんのや。
『社員に元気づけられた』なんていっている経営者は何を考えているんだ。逆じゃないか」
とありました。
特に、最後の節
「経営者は自分で自分を動機付け、奥さんや社員に元気づけられるのではなくみんなを元気づける」。
苦境の今こそ、この精神が必要なのかもしれません。


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