かわら版

バージョンダウン

パソコンのオペレーティング・システム(OS)Windows
Vistaが登場してから1年半ほどになるが、昨年末あたりからその前のバージョンであるWindows
XPの提供を再開するメーカーが目立ってきた。いわゆる「バージョンダウン」と言われるものである。そして、今年の6月をもって開発元のマイクロソフト社
はWindows XPの(小売の)出荷を停止したはずなのだが、現在でもエプソンなどでは、希望に応じてWindows
Vista(Business版)のダウングレード権を利用して再インストールしたWindows
XP付きのパソコンを出荷している。【※DSP版(業務用OS)WindowsXPの出荷は2009年1月31日まで続く。】

これまで「バージョンアップ」を続けてきたユーザーとしては大きな変化であるが、個人ユーザーでなく企業ユーザーにこの傾向があるようだ。ある
意味、個人ユーザーは新しい機能があれば興味を示し買い替えを行う。しかし、企業ユーザーの場合、ビジネスでは業務ソフトへの慣れや動作確認・検証の必要
もあり、むしろあまり変化してもらっては困る場合が多い。

Windows 3.1、Windows 95、 Windows 98、Windows 2000、WindowsXPと、メーカーの開発するままにOS商品を購入して(させられて)きたユーザーが、いろいろ学習してようやく自分達のニーズに応じてOS商品を選択できるようになったと言うことだろう。かっこよく言えば、プロダクトアウトからマーケティングインへのビジネスのあり方の変化でもあろう。

「バージョンダウン」というと、あまり聞こえはよくないが、何でも新しければいいと言うものではなく、古くてもいいものはいい。「温故知新」とはよく言ったもので、時々忙しすぎる毎日の中、過去を振り返ることも必要だろう。


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